【読書log#04】考察ブログを探したくなる…。米澤流暗黒ミステリ|儚い羊たちの祝宴/米澤穂信

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こんにちは、しじみです。 SNSで読了ポストをいくつか見かけて、「あ、これ絶対私が好きなやつだ!」と直感して購入した一冊。 その直感、大正解でした。 ただ怖いだけじゃない。読み終わった後、すぐに誰かの解釈を知りたくて検索したくなる…。そんな「謎」と「毒」に満ちた短編集でした。

目次

作品情報

作品情報
  • 評価★★★★☆
  • タイトル:儚い羊たちの祝宴
  • 著者:米澤穂信
  • 出版社:新潮社
  • ジャンル:ミステリー/短編集
  • 初版:2008/11/17
  • シリーズ:ー
  • 読了日:2025/11/21
  • 読後感:不穏/ぞわぞわ/余韻が長い/考察したくなる
  • 要素:上品な語り口×毒/短編集/解釈が分かれる(正解が明言されない話あり)/静かに刺す暗黒ミステリ

📝 あらすじ

夢想家のお嬢様たちが集う読書サークル「バベルの会」。夏合宿の二日前、会員の丹山吹子の屋敷で惨劇が起こる。翌年も翌々年も同日に吹子の近親者が殺害され、四年目にはさらに凄惨な事件が。 優雅な「バベルの会」をめぐる邪悪な五つの事件。甘美なまでの語り口が、ともすれば暗い微笑を誘い、最後に明かされる残酷なまでの真実が、脳髄を冷たく痺れさせる。米澤流暗黒ミステリの真骨頂。

不穏な空気が、たまらなく好みでした。

私にとって初めての短編集でした。「次の話はどんな展開になるんだろう?」とワクワクしながらページをめくりました。 物語が進むにつれて、だんだんと漂ってくる「不穏な感じ」。美しいお屋敷や丁寧な言葉遣いの中に、少しずつ混ざり込んでくる違和感がたまりません。このぞわぞわする雰囲気が、とても好みでした。

読了後は「感想探し」の旅に出たくなる。

この本、ラストに“謎”が残る話もあって、読み終わるたびに「え、今のどういうこと!?」ってなって、いろんな人の感想や解釈を探しに行きました。
自分では気づかなかった伏線にハッとしたり、解釈の違いで見え方が変わったりして、二度おいしかった!
「正解」がはっきり書かれていないからこそ、読後に誰かと語り合いたくなる面白さがありました。

予想しても、軽々と「上」を行かれる快感。

自分なりに「きっとこういう仕掛けかな?」「ラストはこうなるのかな?」と展開を予想しながら読んだのですが、この本はその予想を見事に裏切ってくれました。想像の斜め上を行くラストの切れ味が鋭すぎて、読み終わった後に「…ほぉぉ。」と、呆然としてしまうほどでした。

『玉野五十鈴の誉れ』に、感情を揺さぶられて。

収録されている5編の中で、特に印象に残ったのが『玉野五十鈴の誉れ』です。 このお話は、ただ怖いだけじゃなかった。読んでいて涙があふれそうになったり、ゾクッとしたりと、感情が激しく揺さぶられました。一番感情移入して楽しめたエピソードです。

まとめ:甘美で残酷な世界へようこそ。

短編集なのでサクサク読めますが、読後の余韻(考察の沼)は長編並みです。 「優雅な世界観の裏にある毒を味わいたい」「美しい文章で背筋を凍らせたい」、そんな気分の時にぴったりの一冊でした。

儚い羊たちの祝宴アイキャッチ

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この記事を書いた人

読書1年生🔰のしじみです。積読を減らしたり増やしたりしながら、本の感想をゆるく記録しています。

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