こんにちは、しじみです。 今回は、先ほどアップした「本屋大賞ノミネートまとめ」の記事でも、私のダントツの推しとして紹介した『暁星』の個別レビューです。

読む前は、「話題の新刊だし、新興宗教が絡む重そうなお話みたいだから気になる!」とわくわくしてページを開いたのですが…。
実は私、これが “初・湊かなえ” 作品だったんです。 初めて味わう圧倒的な筆力と構成力。
読み終えてからしばらく経つ今も、圧倒されすぎて、うまく言葉が出てきません。想像を遥かに超える衝撃でした。
作品情報
📝 あらすじ
文部科学大臣であり著名作家でもある清水義之が、高校文化祭の式典中に刺殺される事件が発生。逮捕された男・永瀬暁は、新興宗教への恨みや事件の背景を手記として発表し始める。一方、その事件を題材に小説を書く作家も現れ、現実と物語が交錯していく。真実はどこにあるのか――フィクションとノンフィクションが重なり合う先に、人間の信念や執着が浮かび上がる社会派ミステリー。
👇気になった方はこちらからチェックできます👇
こんな人におすすめ☝️
- 重厚で圧倒的な人間ドラマに、深く沈み込むように浸りたい人
- ページを行き来しながら、仕掛けられた物語のピースを合わせる読書が好きな人
- 読了後、しばらく現実に戻れなくなるほどの強烈な余韻を味わいたい人
独立した「2つの作品」を行き来する特殊な構成
この本、構成がすごく特殊なんです。 公式のあらすじにもある通り、手記である『暁闇(ノンフィクション)』と、小説である『金星(フィクション)』という、2つの独立した作品が1冊の中に並んで収録されています。
作中の探偵が謎を解いてくれるわけではなく、読者である私たちが、この2つの異なる物語を並行して読みながら、頭の中で真実を繋ぎ合わせていく。これがもう、たまらなく面白い仕掛けでした。
気づけば付箋だらけ。紙の本で読んで大正解!
普段は電子書籍で読むことが多い私ですが、この『暁星』に関しては絶対に紙の本で読んで良かったと断言できます。
先述した2つの作品を行き来するため、『金星』というパートを読みながら、何度も『暁闇』に戻っては「ああ…」と涙をこぼしました。さらに、読み進めていくと作者からの「おすすめの読む順番」の提示があり、1ヶ所飛ばして読んだりもしました。
深く刺さった一文や、たまらなく好きなページに付箋を貼りながら読んでいたら、気づけば22枚も付箋を使っていました!
こうやって自分の手でページを行き来し、紙の本ならではの没入感を味わいながら物語のパズルを埋めていく時間があったからこそ、ここまで深く刺さったのだと思います。 ずっと手元に置いて何度も読み返す、特別な一冊になりました。
言葉にできないほどの余韻
この本については、正直あまり余計なことは言いたくありません。稚拙な言葉にしてしまうと、何かが違う気がして、受け取った凄みがこぼれ落ちてしまうような……それくらい「良すぎる」作品でした。
帯に書かれている**「ただ、星を守りたかっただけ――」**。 読み終えた今、本当にこの一文に尽きると痛感しています。すべてを知った後でもう一度書影(表紙)を見た時、「ああ!」と声が出ました。
次はAudible(オーディブル)でもあの世界へ
さらに、本作はAudible版もかなり力が入っていて素晴らしいという噂を聞きました。 活字であれだけ圧倒された重厚な世界観が、音声でどう表現されるのか…。
すごく気になっているので、近いうちに聴いてみるつもりです! 「もう一度あの世界に浸りたい」という方には、耳からの読書もおすすめかもしれません。
まとめ:ただただ、星を想う
ただただ、2人の幸せを願ってやみません。 読了して以来、ふと空を見上げて星を探すようになってしまいました。
今年の本屋大賞、どうなるかはわかりませんが、私の中では間違いなくこの作品が大本命です。皆さんもぜひ、紙の単行本で、この圧倒的な世界に触れてみてください。

