こんにちは、しじみです。 今回は本屋大賞ノミネート作から、伊坂幸太郎さんの『さよならジャバウォック』を読了しました。

実は私、この作品が人生初の「伊坂幸太郎」作品なんです。
購入のきっかけは、書店で見かけた帯の言葉でした。
「夫は死んだ。死んでいる。私が殺したのだ。」
この一文があまりに強烈で印象に残り、思わずレジへ。その後しばらく積んでしまっていたのですが、今回の本屋大賞ノミネートが良い機会となり、ついにページを開きました。
「ドロドロした愛憎劇なのかな…」と少し身構えて読み始めたのですが、読み終えた今の感想は…「もっと早く読めばよかった!」 良い意味で予想を裏切られまくった、不思議で感動的な読書体験でした。
作品情報
こんな人におすすめ☝️
- 伊坂作品初挑戦の人
- 会話劇・思考実験好きな人
- 重そうなテーマでも読後スッキリしたい人
ドロドロのサスペンスかと思いきや…?
読み始める前は「DV夫の殺害」というあらすじから、昼ドラのような重たくてドロドロした展開を想像していました。
ところが、ページをめくるとそのイメージは一変。 登場するキャラクターたちがとにかく個性的で、会話のテンポも独特。重い設定のはずなのに、どこか軽やかで知的な面白さがあるんです。これが噂の伊坂ワールドなのか!と、初体験の私はすぐに引き込まれました。
夢か現実か? 翻弄される「ふわふわ感」
この作品のすごいところは、読んでいる最中の不思議な感覚です。 「何が現実で、何が嘘なのか?」「この後輩は本当に味方なのか?」 主人公の量子と同じように、私も誰を信じていいのかわからず、終始ふわふわした気持ちでページをめくっていました。
特に面白かったのが、作中に登場する思考実験や哲学的な会話!
「これって本当にあるのかな?」と気になって、読書を中断してGoogleで検索してみたら「本当にあるー!」とテンションが上がりました。 ただのミステリではなく、知的な好奇心も刺激されるのがすごく新鮮でした。
「小説だもの」で納得させるパワー
正直に言うと、途中で「えー? そんなことある? さすがに都合良すぎでは…😂」とツッコミを入れたくなる瞬間もありました。
でも、不思議と「いやいや、小説だもの。これもありか」と妙に納得させられてしまう。 リアリティがないようでいて、ぐいぐい読ませる不思議な説得力があるんですよね。このリアリティのなさも含めて楽しんでしまうのが、伊坂作品の醍醐味なのかもしれません。
真相がわかった瞬間のカタルシス
そんな風に「どういうことなんだろう…」と翻弄されながら読み進めた終盤。 すべての真相が明らかになった瞬間、今までのモヤモヤが一気に晴れて「そういうことかー!!」と声が出ていました。
一番気がかりだったこともきちんと回収され、最後は感動で涙がほろり。 まさか「夫殺し」から始まった物語で、こんなに清々しい気持ちになれるとは思いませんでした。 謎解きのスッキリ感と、温かい余韻。伊坂幸太郎作品、これから他の作品も追いかけたくなりました!
重たいテーマなのに、読後はちゃんと前を向ける一冊でした。
ミステリーとしての面白さだけじゃなく、「考える楽しさ」も味わえるのがこの作品の魅力だと思います。
・重すぎる話はちょっと苦手
・でも読みごたえは欲しい
・伏線回収でスッキリしたい
そんな人にはかなり刺さるはず。
気になっているなら、ぜひ読んでみてください✨

