【読書log#09】嗚咽するほど号泣。音楽が導く「別れ」と「愛」の物語に、心が洗われました|パルティータを鳴らすまで/せやま南天

当サイトはアフィリエイト(Amazonアソシエイト含む)を利用しています。

こんにちは、しじみです。 今回の本との出会いは、Xでのラッキーな出来事がきっかけでした。 なんと、サイン本プレゼント企画に当選したんです!(正直に白状すると、当選するまでは存じ上げない作家さんでした……ごめんなさい!)

でも、読み終えた今は「この本に出会わせてくれてありがとう!!」と全力で叫びたい気持ちでいっぱいです。 正直、ここまで泣くとは思っていませんでした。 ただ悲しいだけじゃない。胸が締め付けられて、何度も本を閉じて呼吸を整えないと読めないほど号泣したのに、読後はとっても清々しい。 読書を始めて9冊目にして、宝物のような一冊に出会いました。


目次

作品情報

作品情報
  • 評価★★★★★
  • タイトル:パルティータを鳴らすまで
  • 著者:せやま南天
  • 出版社:朝日新聞出版
  • ジャンル:ヒューマンドラマ / 音楽 / 家族
  • 初版:2025/11/7
  • シリーズ:ー
  • 読了日:2025/12/04
  • 単行本:288P

📝 あらすじ

幼い頃に実母と離れ、弦楽器職人の里父・央太朗のもとで育った中学2年生の拓実。10年の委託期間を終え、実母の家へ戻る「別れ」の時が迫っている。 望まないことに慣れ、感情を押し殺して淡々と過ごす拓実だったが、ある日幼馴染に言われた言葉がきっかけで、止まっていた心が動き出す。 不器用な里子、彼を引き取ろうとする実母、そして愛を注ぎ続ける里父。バイオリンの音色が紡ぐ、愛と再生の物語。


序盤10ページで、もう心を掴まれた。

読み始めてすぐ、10ページ目にあったこの一文で、ガツンとやられました。

「どうすれば、その日が来たら僕はすっと消えてしまえるだろうか。誰かを傷つけることなく、誰の記憶にも残らず、どうしたら。」

まだ中学生の子供が、こんなことを考えているなんて……。 主人公の拓実は、自分の気持ちをいつも後回しにして、幸せになることをどこか諦めているような男の子。その不器用で繊細な心情が丁寧に描かれているからこそ、読んでいて何度も胸が痛くなりました。

「甘えていいんだよ!」 「もっとわがまま言っていいんだよ!」

読みながら何度、彼を抱きしめてあげたくなったことか。彼の成長と周囲の人の温かさに触れるたび、涙腺が崩壊しました。

「音楽」を流しながら読むと、世界が変わる。

今回、作中にヴァイオリンの演奏シーンが出てくるんですが、ふと思い立って同じ曲をBGMとして流しながら読んでみたんです。

これがもう、大正解でした。 文字から伝わる情景と、耳から入ってくる旋律が重なって、物語の世界にどっぷりと浸かることができました。「この本がなければ、一生聴かなかったかもしれない音楽」の美しさにも気づけて、自分の世界が少し広がったような感覚。 「読書ってすごいな」と、その力を再確認できた体験でした。

嗚咽するほど泣いて、でも「読んでよかった」。

後半はもう、涙なしでは読めません。 胸がギュッと締め付けられて、文字通り嗚咽するほど号泣してしまいました。あまりに泣きすぎて、何度も本を置いて呼吸を整えたくらいです。

でも、不思議と嫌な重さはなくて。 ラストはとても暖かく、読み終えた後は本当に清々しい気持ちになれました。「ああ、読んでよかった」と心から思える、最高の読後感です。 これからも、心が疲れた時や温かさに触れたい時、何度も読み返す大切な一冊になると思います。

この物語は、正直に言うと人を選ぶと思います。
同じような経験をしてきた人にとっては、読むのがつらい場面もあるはずです。
それでも、最後まで読み終えたときには、不思議と「救われた」と感じられる物語でした。
だから私は、それでもこの本を読んでほしいと思っています。

また、音楽が人生や感情と深く結びつく物語が好きな人には、きっと強く響くと思います。
私自身、この一冊をきっかけに、音楽をテーマにした小説にもっと触れてみたいと感じました。

まとめ:続編&映像化、全力待機!

拓実くんの「その後」が気になりすぎて、すでにロス状態です。 もっと彼の成長を追いかけたいので、続編を強く強く希望します!! そして、この美しい物語と音楽、ぜひ映像化(映画とかドラマとか!)してほしい…。その時はまた、ハンカチ必須で観に行きます。

まだ知らない作家さんだったあの日、応募した自分を褒めてあげたい。 皆さんもぜひ、ハンカチ(できればタオル)を用意して、拓実の奏でる音色に耳を傾けてみてください🎻

パルティータアイキャッチ

この記事が気に入ったら
フォローしてね!

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

読書1年生🔰のしじみです。積読を減らしたり増やしたりしながら、本の感想をゆるく記録しています。

目次