【読書log#08】著者本人の「発掘して」にやられた。不穏×裏切りの快感がたまらない短編集|今だけのあの子/芦沢央

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こんにちは、しじみです。 今回の本との出会いは、Xでの「運命的な発見」でした。 著者の芦沢央さんご本人が、「#この作品を発掘して欲しい」というハッシュタグで紹介されていたポストを目撃してしまったんです。

「え、ご本人がそこまで言うなら……!」と、その熱量に釣られて即購入。 読み終えた今、どうなったと思いますか?
……面白すぎて、芦沢央さんの他の作品を「5冊」まとめ買いしてしまいました。

それくらい、私好みの不穏さと驚きに満ちた、最高の一冊。著者さんの言葉を信じて大正解! 隠れた名作(を発掘できた!)をご紹介します。


目次

作品情報

作品情報
  • 評価★★★★★
  • タイトル:今だけのあの子
  • 著者:芦沢央
  • 出版社:東京創元社(創元推理文庫)
  • ジャンル:ミステリー / 短編集
  • 初版:2017年(文庫版)
  • シリーズ:ー
  • 読了日:2026/01/13
  • Kindle:276P

📝 あらすじ

「どうして私だけ、結婚式に呼ばれていないの?」 仲良しグループの中で自分だけ届かなかった招待状。その理由を知ろうとした時、見えてきたのは予想外の真実だった(『届かない招待状』)。 ほか、秘密を抱えた女性たちの関係性が描かれる全5編の連作短編集。「女の友情」の裏側に潜む嫉妬や違和感が積み重なり、最後に鮮やかに反転する。


1話目で泣いて、「願わない少女」で心臓を刺された。

読みやすくてスルスル読めるのに、ページをめくる手が汗ばむような不穏さ。「明日は仕事だし……」なんて理性をかなぐり捨てて一気読みしてしまいました。

5つの物語、本当に「ハズレなし」です。 1話目から予想外の感情を揺さぶられてホロリと泣いてしまったんですが、個人的に一番刺さったのは『願わない少女』というお話。

中学で知り合った友達に対する、ドロリとした依存や独占欲。 重ねた嘘の先にある結末を目撃した瞬間、 「ッ……!!」 と息を呑んで、ハッとなりました。 「くぅー! そっちかぁ!」と裏切られる快感と、切なさが入り混じる余韻。思い返しても「あれも良かったなぁ」と全編に対して思うくらい、満足度が高すぎます。

あとがきの「答え合わせ」までが本編です。

この本、5編がそれぞれ独立しているようで、実は「緩く繋がっている」のもポイント。 読んでいる最中は「あれ、今の名前って…?」と気づく部分もあれば、さりげなさすぎてスルーしていた部分もありました。

だからこそ、「あとがき」は必読です! ここで全ての繋がりや「時系列」の答え合わせができるんですが、それを読んで改めて「うわ、すごく考えられてる…!」と鳥肌が立ちました。 パズルがパチッとはまるような気持ちよさがあるので、最後の1ページ、最後の1行まで気を抜かないでくださいね。

まとめ:このタグ、信頼できます。

ご本人の呼びかけがなかったら、もしかしたら出会えていなかったかもしれない一冊。 この「#この作品を発掘して欲しい」というタグ、他にも作家さんご本人や読書垢の皆さんの熱いおすすめがたくさん並んでいたので、今後も要チェックです!

さて、私は勢いで買った残りの5冊の芦沢央作品を、これから楽しみに読んでいこうと思います(積読が増える幸せ……😇)。 「読みやすいけど、しっかり驚きたい」という方、ここに埋まってますよ! ぜひ発掘してみてください⛏️

今だけのあの子アイキャッチ

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この記事を書いた人

読書1年生🔰のしじみです。積読を減らしたり増やしたりしながら、本の感想をゆるく記録しています。

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